鉄道運賃改定の動き

鉄道の運賃改定の動きが出ているようです。新幹線の指定席特急券の繁忙期価格が来年春から上がるそうです。現状は繁忙期は通常期より200円高く、閑散期は200円安い設定です。これをもっと大きな値にする、ということですね。かつては100円差だった時代もありました。

まだJR各社で検討中とありますが、もう決定事項のように話しているのは何でしょうね。方針ではJR各社で一致しているが、詳細が決まらないということなのでしょうか。航空機の極端な価格差を考えれば、500円とか1000円変わってもいいような気もしますが、しかしそういうことはネット予約のダイナミックプライシングでやるべきことのようにも思えますね。紙の乗車券・特急券はもっと全体に値上げして、ネット予約で勝負するという方向が妥当になってきているのではないでしょうかね。

ただ、盆暮れ正月の帰省というのは時期をそう簡単に変えられないものの気がしますよね。そうなると混雑分散の効果は限られるかもしれません。

さらに通勤定期券もピーク時には値上げする方向だそうです。これも検討中だそうで。これについてはたいていは会社から支給されるものなので、本人にとってはさほど痛くないのかもしれません。通勤輸送は特に鉄道会社に大きな負担になっている輸送なので、ピーク分散ができればメリットですが、そもそも会社がこの程度の負担を嫌って勤務時間帯を変えるほどのことがあるか、という問題がありますね。

戦時体制で国が音頭を取って強制的に勤務時間を調整して、通勤ピークを下げるオフピーク化を行ったことがあるそうです。しかし、特に事務系の仕事は他所との連絡を取りづらくなってしまうので、同じ時間帯で勤務しているメリットがあるらしく、強制力が働かなくなると戻ってしまったのだとか。会社からすると勤務効率が大事で、社員が通勤の時に苦労するのは容認されるのですね。

経済学の人は、価格差を付けて誘導することが好きですが、実際にはなかなか難しいのですよね。

この記事へのコメント

旅の途中のとおりすがり
2021年09月08日 20:44
特急料金の繁忙期・閑散期が通常期から各200円差というのから大きくするなら、現在、通常期の指定席特急料金から530円引きの自由席がどうなるのdでしょうか。閑散期を安くするのも、自由席より指定席の方が安くなるように逆転するわけにはいかないでしょう。閑散期に座席指定を取らなくても座れるなら、特定の列車のみ有効な(実際は乗り遅れたときの救済措置がありますが)指定席券よりどの列車でも有効な自由席券の方が高くても正当化されるのかもしれませんが。あるいは、JR東日本の一部の特急のように、自由席料金をなくしてしまうのかもしれません。

> 紙の乗車券・特急券はもっと全体に値上げして、ネット予約で勝負する

JR運賃・料金の値上げを、国鉄時代の一時期のように毎年というのはやり過ぎでも、7~10年くらいに1回くらい行えていれば、どこかのタイミングで紙のきっぷの値上げ幅を大きく、ネット経由のきっぷの値上げ幅を小さくすることで、このような施策を比較的スムーズに導入できたでしょう。しかし、現実には分割民営化後にデフレ時代が続いたので本州3社の運賃・料金は消費税転嫁分を除くとほとんど値上げできず、そのようなことはできませんでした。

> 事務系の仕事は他所との連絡を取りづらくなってしまう

この点について現在は、COVID-19流行の影響でテレワークが導入され、一斉に通勤せずとも部分的には他所と連絡を取りつつ仕事ができるようになりつつありますが、鉄道会社からすると毎日乗ってくれるお客さんが減ってしまうので困ったところですね。
Tamon
2021年09月09日 00:26
徐々に変化するなら、ピーク輸送力を削減できて鉄道会社にとっても対応しようがあったのでしょうが、今回はあまりに急でしたからね。これはきついです。
たづ
2021年09月10日 00:18
JRだと、通勤定期にしても割引率が大きいので、出勤日毎日乗る物が値上がるのは結構厳しい気がします。
確かに通勤定期代は一応常識的な距離ならば所得税非課税で支給されるものですが、一方で雇用保険や健康保険の金額の算定基礎には入っているので、「交通費全額支給」が変わらなくとも定期代が値上がればこれらも増額となり、手取りは多少減ります。
私鉄は・・と思って以前調べたら単純に往復分×20程度というところが多く、結局毎日買う手間がないというだけでしたが。
Tamon
2021年09月10日 00:45
それはそうなのですが、一方で勤務時間帯を決めるのは会社側ですからね。それに配慮してオフピークで通勤できるような勤務を設定してくれるのかというと。