ワシントンメトロ7000系の運用離脱問題

ワシントンメトロで、川崎重工業が製作・納入した7000系車両に脱線を引き起こす問題があるかもしれないとして、全車両が運用から外されています。こちらの記事によると、車輪を車軸に圧入するときの圧力が低いのではないか、ということのようです。

当初のワシントンメトロ側の仕様書には圧入圧力の指定はなく、川崎側の図面では55-80トンを使うと指定されていたが、ワシントンメトロの他の車両は65-95トンで圧入しているのだそうです。それを途中でワシントンメトロの他の車両に合わせて改定したようですが、既に元の圧力で多数の輪軸が造られていたということだそうです。

しかし、圧入圧力でどれくらい差が出るものなんでしょうね。90日おきの検査で輪軸の車輪間距離を計測しているとありますが、16分の1インチだけずれていると検査に失格して取り替えになるとあります。そうなると、運行中に結構な幅でずれてしまうということなんですね。

強い圧力で車輪を固定するためには、もう少し車軸を太くしなければならないのかもしれませんし、これは結構大変な改修工事になるのかもしれません。川崎重工業も結構大騒ぎしていそうです。普段であれば、日本から大勢の技術者を送り込むところなのでしょうけれど、今の状況ではなかなかそれは難しそうですし。ヨンカーズに駐在のスタッフで対応するのでしょうか。今後が気になります。

この記事へのコメント

たづ
2021年10月29日 23:44
7000系があまりに短期間に増備されてしまったこともあるでしょうし、一般に標準軌で脱線について日本ほど心配することのなかったアメリカの鉄道だと、日本で言う円弧踏面のような復元性が強く横圧も低い車輪は使っていないのでしょうね。
あくまで個人の憶測ですが、川崎が当初使った55 - 80トンという数値は、日本で標準的に使っているものなのだと思います。加えてこの電車は地下鉄なので、地上の1級鉄道と乗り入れるでもなく、極端に高い端梁圧縮荷重(360tf)とかのアメリカ仕様にする必要がない路線のものです。大体日本流で良かったのでしょう。
ただ、日本でも軌間拡がりは起きれば問題になるはずですから、その辺りはどう管理しているのでしょう?
Tamon
2021年10月30日 18:24
そのあたりが謎ですよね。日本で造って問題がなかったのなら、アメリカでも問題になるとは思えないのに。