電気柵事故

伊豆の方で発生した、電気柵による死傷事故が問題になっていますね。問題の電気柵はどうやら自作のものだったようで、本来はパルス状に高い電圧を短時間だけ印加して、痛みを感じさせる程度のものなのに、商用電源から昇圧しただけでつないでいた、連続的に電流が流れるようなものだったようです。これでは完全に殺人電気柵ですね。

法令で規制されていると聞いて調べてみると、まず「電気事業法」があり、それに基づいて詳細規定を定めた「電気設備に関する技術基準を定める省令」があって、その74条で電気柵は一律禁止し、例外的に安全設備を施設するときはこの限りでない、という構成になっています。そしてさらにその具体的な安全設備について経済産業省の通達があるようで、専用の電源装置を使う、漏電遮断器を付ける、危険表示をする、の3要件が必要なようです。今回はそれに反しているので、電気事業法違反ということになると思います。法令に反した設備で人を死傷させたので、設置者は業務上過失致死、あるいは過失致死のどちらかに問われることになると思われます。

しかし、野生動物は最初は電気柵を恐れても、次第に慣れてしまうのだそうで、イノシシなどは体毛で覆われている関係上、鼻先でしか電気柵の傷みを感じないので、うまく潜り込んで電気柵を交してしまうようになるそうです。難しいものです。

ただ、これだけの大事故になってしまったら、さすがに取り締まりは厳しくなりそうです。

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