幻の鉄道を探る~阪急京都線 計画された西院貨物駅~

今日は京都学・歴彩館の講演会「幻の鉄道を探る~阪急京都線 計画された西院貨物駅~」を聴講しに行ってきました。小ホールで開催予定だったのが、予定より希望者が多かったため大ホールになったとのこと。

阪急京都線の前身、新京阪鉄道は、開業時から電動貨車で貨物輸送をしていました。西院駅は、京都の市街地の地下線に入ってしまうので、地下で貨物扱いはしづらいということで、分岐した貨物線を造って西院駅付近の地上部に別に貨物駅を設ける構想だったのだそうです。そのために、手前の西京極駅付近で分岐し、本線に並行して貨物線を敷くように、線路のスペースが本線脇に確保されたままになっており、架線柱も3線対応になっているとか。西京極駅のところには、架道橋の橋桁まで架けたままなんですよね。

この線路用地、一時は地下トンネル掘削工事の残土を輸送するトロッコを走らせる線路が実際に敷設されていたのだそうです。ところがそうこうするうちに、自動車の普及が進んで貨物輸送需要が低迷し、地下の旅客ホームでそのまま取り扱っても大した問題ではないという数量であったため、貨物駅建設は中止されてしまったのだとか。公文書を丁寧にたどってそういう事実関係を出してきたようです。

ところが戦後の阪急時代になり、やはり地下ホームでの貨物扱いに不便を感じて、トンネルを出たところの線路脇に木製ホームを設置して、そこで荷扱いをしたことがあるのだそうです。どんなホームだったのかよくわからないと思っていたら、最近出版されたRMライブラリーの1冊に写真が掲載されていたのだとか。そんなものを撮影していた人がいたんですね。

たった1か所の未成貨物駅だけで1時間半もよくしゃべる内容があったものです。とても面白く参考になる講演会でした。

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