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zoom RSS 日立のアンサルド買収

<<   作成日時 : 2015/03/01 13:00   >>

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日立が、イタリアのフィンメカニカから、アンサルドブレダおよびアンサルドSTSを買収することがほぼ決まったようです。アンサルドブレダが鉄道車両、アンサルドSTSが鉄道システム・信号系をやっている会社ですね。日立の鉄道事業の最近の強化振りは凄いですね。

日立は近年イギリスにおいて鉄道事業の地歩を固めつつあります。クラス395電車「オリンピック・ジャヴェリン」を受注して納入したのが大きな一歩でした。この電車は、近年のイギリスの鉄道業界では納期遅延が常態化していたのに、何十年ぶりかというスケールで納期通りに納められたとイギリス側から称賛され、日本側からするとそんなことで称賛されるのかとむしろ驚く、という話がありました。そして、イギリスを大寒波が襲って、各車両が軒並みダウンして動けなくなっていた時に、クラス395だけは何の問題もなく走り続けて、英仏海峡トンネルの中で立ち往生した車両の救援までこなしたということで、再び脚光を浴びました。これも手伝って、IEP (Intercity Express Program) という、イギリスの都市間優等列車の車両を大きく置換える車両の発注を受けて、ニュートン・アイクリフに工場を建てて量産する準備を進めています。

しかし、今回アンサルドまで買って、さらにヨーロッパに車両工場が増えることになるのですけど、果たして大丈夫なのでしょうか。ニュートン・アイクリフの立ち上げだけでも大変でしょうに、アンサルド側の工場も面倒を見なければならなくなります。特に問題がなく操業されている工場であれば良いのですが、アンサルドの最近の実績は酷いものがあります。ベルギー/オランダの国鉄がブリュッセル-アムステルダム間で運行することになっていた高速列車"Fyra"向けにアンサルドブレダが納めたV250という車両は、ボロボロの実績で突っ返されてしまいました。何でも雪で車両が破損してまともに走らなかったとかで、定時運行率は50パーセントを下回っている状況だったとか。結局全車両が返却され、アンサルドブレダは一部返金に応じざるを得なかったようです。こういう状態を、日立傘下になってからも続けるわけにはいかないでしょうから、車両の設計も製作もこれからだいぶ手を入れなければならない状況なのでしょう。

まだアルストムを買った方が良かったのでしょうけど、アルストムの鉄道事業はGEが買ってしまいましたね。ビッグ3の一角たるアルストムですら、「大量の受注残を抱えているけれど、どこまで値引いて受注を勝ち取っているかわからないから、予定通りに売り上げを達成できるかどうか査定するのが難しい」と評されていました。アンサルドブレダだと、なおのことではないでしょうか。今後どうなるのか、大変興味深いところです。

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