日々題

アクセスカウンタ

zoom RSS 中国高速鉄道のダイヤ批判

<<   作成日時 : 2015/03/16 13:00   >>

トラックバック 0 / コメント 0

Railway Gazette International誌の2014年12月号に、中国の高速鉄道のダイヤについての批判が出ていました。記事を書いたのはドイツの鉄道関係者のようで、どうにも中国は高速鉄道のダイヤ設定が下手だ、という趣旨のようです。

日本の東海道新幹線が、片道1時間に12本、最大で15本も運転しているのに、中国の高速新線は8本も運転すれば実質的に一杯になるというのは、ダイヤの設定がどうにも下手だと分析しています。待避の時間が長いのだそうで、1本追い抜き待ちをするのに7分も停車することがあり、 中には2本待避で17分停車などというダイヤがあるそうです。これは、350km/h運転を実施する意味を損ねている、と批判しています。「東海道新幹線なら、1本待避なら3分、2本待避でも6分で出しているだろ」とのことですが、いやまったくその通りで、著者の本国であるドイツでは、日本や中国のような複雑な待避のある高速鉄道ダイヤを設定していない割には、よく勉強しているものです。

日本でも、駅の待避線出入の分岐器が70km/h制限で減速を強いられる、ということを指摘しているのはさすがによく勉強しています。これに対して中国は「少し改良して」80km/h制限なのだそうですが、確かにこれでは実質的な前進がありません。著者は、日本人がもう1回東海道新幹線を造る機会があったらどうするだろうか、と言って、400メートルの有効長がある待避線の前後に、3000メートルずつの長い線路を付け、その先に230km/hで分岐できる高速分岐器を付けよう、と提案しています。ヨーロッパ人は高速分岐器が大好きですな…。日本人は高速分岐器が嫌いで、高崎の上越と北陸を振り分ける分岐器ですら160km/h制限なのは、さすがにご存じなかったのでしょうか。イギリスのHigh Speed2に対して、日本のコンサルがこんなことを言ったと書いてあるのですが、本当なのでしょうか。

日本でも、もう少し出入の分岐器の制限速度は緩和できないものか、とは思うのですが、高加減速度の列車を使っていれば、あまり問題にならない面もあるんですよね。日本がわずか3分で待避をこなせるのは、するするとやってきた列車がかなりの減速度でぴたっと止まって、すぐに分岐器が転換して追い抜いて行く、という面があり、ヨーロッパの高速鉄道のように機関車方式でのろのろと減速してくるわけではない、というところがあります。先ほどの高速分岐器で長い待避線を、というのは、機関車方式の低加減速度列車の発想なんですよね。

そして、不均等なダイヤのために、ある目的地へ行く列車が20分に4本も出発していくのに、その次の列車は1時間以上待たないとない、とかそういう面が指摘されています。ノンストップ列車が1日7往復しか設定されていないのに、そのうち4本が昼の2時間に固まっている、なんていう部分も指摘されており、これはさすがにダイヤ設定が下手すぎる感じがします。著者は、代わりのパターンダイヤを1時間分提案しています。

このあたり日本では、戦前のインターアーバンに由来する、都市間列車の複雑な待避関係を考えて最適なダイヤを編成する経験を既に100年近く積み上げてきている面があり、そういうノウハウは簡単にはまねできなかった、ということなのでしょうか。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
中国高速鉄道のダイヤ批判 日々題/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる