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zoom RSS 路面電車発展史

<<   作成日時 : 2016/04/06 13:00   >>

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路面電車発展史』を読み終わりました。

「世界を制覇したPCCカーとタトラカー」というサブタイトルが付いており、その通りにPCCカー/タトラカーに至る経緯をまとめた感じになっています。フランク・スプレイグの吊り掛け駆動発明から路面電車が発展していく経緯、自動車の発展の脅威にさらされてERPCC(電気鉄道経営者協議委員会)を結成して開発に乗り出した経緯、戦後の発展、最近の低床車の話と、高速電車にはほとんど触れずに路面電車系の技術の発展の経緯をまとめてあります。

基本的な電気鉄道の技術の発展については私も知ってはいるのですけど、路面電車に絞った内容というのはほとんど知りませんでした。ERPCCという活動がどういう経緯ででてきて何をしたか、というのは全然知らなかったですね。タトラカーも、チェコのメーカーが造って共産圏諸国で普及した、という程度の知識はあっても、正規にPCCカーのライセンスを受けて独自に改良したものであることすら知りませんでした。この本は路面電車系の技術について勉強になりました。

著者はあちこちに出かけて行って自ら撮ってきた写真を多数使っており、さらに幅広く文献を読み込んでいるようで、よくまとまった内容になっています。英語の文献ならまだしも、キリル文字の文献が記されているあたり、恐るべき調査という感じです。惜しむらくは、この「戎光祥レイルウェイリブレット」という形態の版型が小さくページ数も少ないので、かなり紙幅に制約されて書かなければならなかったようで、もう少し詳しく書いて欲しいと思うところが多々あります。また、PCCカーへ至る道のりを一直線に書いている感じになっていますが、いろいろ試行錯誤もあったはず(ブリルの挑戦の話に少し触れていますが)で、もう少しそういう方面にも触れて欲しかったなという面があります。いずれにせよ、紙幅の制約がきつすぎます。

ただ、これだけの内容を書いて出版したのは大したもので、著者の力量によるのか編集者の力量なのかよくわからないですが、この調子でリブレットの続刊が出てくることを期待したいです。

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