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zoom RSS ゴッタルドベーストンネル

<<   作成日時 : 2016/06/02 13:00   >>

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反応が1日遅れましたが、昨日の6月1日、スイスのアルプス山脈を貫通して、ついにゴッタルドベーストンネルが開通しました。世界最長の鉄道トンネルの記録が、28年ぶりに青函トンネルから書き換わりました。スイス・イタリア国境のシンプロントンネルから、大清水トンネルが1982年に世界最長記録を奪ってから、34年ぶりにスイスに戻るとも言えます。

今回は暫定開業であり、12月11日のダイヤ改正で正式に開業するそうです。というのは、ヨーロッパは陸続きとなっていて直通列車が多い関係で、各国協調して毎年12月に大きなダイヤ改正をすることになっており、6月のダイヤ改正は大きな変更を伴わない、修正程度の内容だからです。西側のレッチュベルクベーストンネルが2007年に開業した際にも、この時期に暫定開業し、12月から正式運行を開始していました。おそらく半年間は、さらなる走り込みを兼ねた暫定営業なのでしょう。

スイスは、ヨーロッパの南北を結ぶ、ドイツとイタリアの間の要所にある国です。このために、多数のトラックが通過して行きますが、その多くはスイスには用が無い、単なる通過交通です。そのためにスイス国民は、通過トラックが大量の排気ガスをまき散らしていくことを嫌い、多額の課金をすることでトラック通過を阻止しようとしたのですが、その分のトラックがオーストリアに周るなどして周辺諸国との軋轢を生み、結局鉄道輸送力の強化投資をする代わりに、輸送力強化が完成すれば通行料課金を再開してよい、という条件で、一旦は通行料課金を撤回した経緯があります。

このため、鉄道輸送力の強化を開始したのですが、この際にもどのルートを強化するかでスイス国民の主張が割れ、西側のレッチュベルクルートと東側のゴッタルドルートで争いになりました。結局、「どちらも建設する」という、日本でも見受けられるような、公共事業的な発想で両者が着工されることになったのですが、レッチュベルクルートの強化用に建設されたレッチュベルクベーストンネルは、途中で建設費削減を受けて20kmにわたる単線区間が残ったままで完成する、という事態となりました。これを見るに、結局鉄道関係者にとっての本命はやはりゴッタルドルートだったのではないか、とも思えますね。

ゴッタルドベーストンネルが開通したことで、チューリッヒからミラノまでの特急列車も非常に高速で走れるようになります。ほとんどの輸送はこちらに転嫁するはずなのですが、従来のΩループを繰り返して峠の高いところへ登って行くゴッタルド鉄道も、今後とも存続するのだそうで、公的資金をふんだんに投入して鉄道を維持する国は羨ましいです。

何とかここも訪問してみたいところです。

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