長距離山岳トンネル用新工法

奥村組が長距離山岳トンネルの工期を削減できる工法を開発したそうです。ポイントは、伸縮できる自走式ベルトコンベアを使って、切羽のすぐそばまでベルトコンベアを伸ばして、ズリの運搬をショベルカーに頼る範囲を削減したことと、ベルトコンベアにズリを搭載する際に、岩石を適度な大きさに砕くクラッシャーの能率を上げたことにあるようです。

全体の説明の感じを見るに、現在の山岳トンネル工法として標準のNATMを適用する際の改良のようですね。やはり、切羽にはあまりベルトコンベアを近づけられなかったんですね。伸縮可能な自走式ベルトコンベアというのが面白いです。これ自体が一定の新発明の気がします。

しかし、15パーセントの工期削減といっても、全体の工程の中の一部の工程において工期が削減されるだけなので、例として挙げられている北海道新幹線のトンネルでは、87か月の工期が4か月短縮される見込み、ということで、この程度かと思ってしまいます。もちろん、4か月の短縮は大きいのですけど。工費も、全体に占める人件費や機器の借損料の割合は大きいと聞いていたので、工期が大きく削減されれば工費の削減も大きいと思っていたのですけど、新しい機材のコストがそれなりにかかるということなのか、思ったほど減った感じではないですね。

それでも、ある程度効率化の進んできている現在の土木工事において、さらにこれだけ改良が進む、というのは面白い話です。もっと改良を期待したいですね。

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