中央新幹線の超電導リニア断念提案

中央新幹線について、従来型新幹線で十分であり超電導リニアは諦めるべきという趣旨の記事が出ています。これについては私はかなり不同意ですね。

乗り心地について指摘しています。私も先行区間だけであった頃に体験乗車して、従来型新幹線に比べると乗り心地が悪いなと感じました。浮上走行する割には結構揺れるのですよね。しかし、それが実用化するうえで問題になるほどとは感じませんでした。あの揺れで問題になるなら、在来線など運行できないところだらけでしょう。耳ツンについては、私はまったく感じなかったので、そんなに問題になるほどかなぁという感覚です。

この2点についてはかなり具体的な問題点の指摘ですが、それ以外は漠然とした新技術への不安の域を出ていません。超電導技術への疑念を述べていますが、宮崎実験線で20年以上実験して徹底的に問題点を洗い出し、その対策を施して山梨実験線に来たので、山梨では過去に一度もクエンチを起こしていないとの話を聞いています。1997年に山梨で走り始めてからも、もう22年が経過しているのです。十分安定して使える領域になっているものだと思います。また仮に走行中にクエンチしたとしても、安全上の問題はないのです。

東海道新幹線が開業した頃には既にその次の技術として磁気浮上鉄道の開発に着手していますから、実は基礎研究から含めると既に50年近い歴史があります。東海道新幹線に着手した時点では、まだ国内では200km/hを超える速度で走ったことすらなかったのに、いきなり取り組んで実現したのですから、それからすると随分慎重です。もちろん磁気浮上は鉄輪鉄軌道を離れるという点でかなりの技術的飛躍であるのは確かですが、在来型新幹線と技術的な歴史で言えば大差ないのです。

これからの人口減少時代に、中央新幹線を造るだけの需要はない、という主張であればまだ考慮するところがあるかもしれないですが、それなら在来型新幹線でも不要ですしね。やはりこの記事はかなり消極的に過ぎる考え方に見えます。

この記事へのコメント

たづ
2019年09月15日 23:14
「人口減少時代」と「採算」・「電力」の3点で私はどちらかといえばリニアに消極的ですが、技術面では心配はしていません。走行技術に関する限り既に確立できていて、こなれていると思っています。
逆に、このライターさんの経歴(出身学部や専攻分野)を考えると、こういう書き方では今後も「専門家」と称してもの書いて行けるのかな?という心配があります。
リニアは大阪までの全線開業したあとでも全区間で1時間ほどです。
在来線の通勤電車だと、トイレなしの車だけで走っている鉄道も多い時間距離です。
たかだか1時間の移動で、どのくらいの人が自席を離れて車内を歩き回るでしょうか?逆に態々離席する理由が思い当たりません。まして全席指定席です。
ライターさんは、日頃電車移動してるのでしょうか?毎日とは言わずとも、最低限月2回位ででも。技術の知識と体感とがリンクしていない気がします。