長谷川社長インタビュー

JR西日本の長谷川社長が日経ビジネスのインタビューに答えています。COVID-19が収束したとしても、鉄道の利用客は元の水準に回復しない、と見ているようです。また2021年3月末の時点で長距離利用が前年の同時期の6-7割程度だろうと見ているようですね。

最近の状況を見ていると、近距離の利用、特に通勤通学利用はかなり回復してきていて、8割とかの水準になってきています。いくらテレワークと言っても、そうできない業種は多いですし、非常事態宣言で無理に抑え込んでいた需要が戻ってきた感じもします。ただ、テレワーク化できる業種ではもうなかなか戻らないのでしょうし、これ以上の回復はあまりないのかなという気もします。鉄道事業は広く言われている通り、固定費の率が非常に高いうえに、規制産業で利益率があまり高くなるような運賃設定はできませんから、こんなに短期間で減ってしまうと利益はほとんどなくなるでしょうね。

長距離移動需要の方がもっと将来を読みづらいところです。観光需要は、COVID-19が収束すれば戻ってくるでしょうし、これはリモート化などできないところです。航空業界で、2019年程度に戻るのが2024年くらいだろうと予想しているところを見ると、おそらく鉄道の観光需要も完全回復はそのころかなという感じがします。一方、用務での出張利用は厳しいですね。工場の現場などに調整や納品に行くといった仕事は出張をなくせないのですけど、ちょっとした打ち合わせで出張するということは、もうないのかもしれません。そうなると長距離需要がどの程度蒸発するのか、ということですよね。

しかし、人口減少などで長期的にはこういう変化をするだろうと見ていたんですね。COVID-19でその変化が大幅に早くなってしまったということなんですね。こんなことが起きるものなんですね。

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