バーデン=ヴュルテンベルク州の鉄道復活構想

ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州が、過去に廃線になった鉄道路線を復活させることを検討している話は昨年くらいから流れていたのですが、乗客数が1日1500人を超える見込みのある12路線が高優先度と位置付けられたそうです。

昨今では、輸送密度が1500人なら、うんなるほど、と思ってしまうところはあります。日本の国鉄の廃止基準だと、第二次特定地方交通線になってしまう水準ですが、今の状態だと1500人もあると結構な優良路線(黒字になるという意味ではもちろんない)の感じがあります。しかし、乗客数と書かれているので、これはもっと短区間で降りてしまう人がかなりいるはずで、輸送密度にすると1000人をかなり切るような値になりそうです。また、school dayと書かれているので、学校のある日で平均するというかなり甘々な基準です。これだと、第一次特定地方交通線水準の気がしますね。

さすがに、この水準で現存路線を維持していくならともかく、既に廃止してしまった路線を復旧してまでやるのだろうかと思ってしまいます。1時間に1本程度の列車を確保したいそうですが、結構贅沢な話です。スコットランドでも、過去に廃止になったボーダー鉄道を復活させたばかりですが、利用客は果たしてどの程度だろうかと思ってしまうような場所でした。ヨーロッパの昨今の鉄道に関する取り組みは、費用便益的な分析でも理解が難しいところですね。

この記事へのコメント

たづ
2020年11月14日 07:50
えちぜん鉄道のような状況を前提としているように思えます。
通日ではもちろん赤字でしか無いが、バスも含めた自動車系交通だとピークを捌きづらく、まとめて運べる輸送手段が別個ほしい、という状況の。
だから自治体はある程度まとまった額のの公的負担は覚悟している。
ただ、そうは言ってもDB・DR時代よりは大幅な路線規格の低下が避けられないでしょう。この程度の輸送需要ではどのみち短編成の電車や気動車しか走らないはずですし。
一旦物理的に線路を剥がしたところに再度敷くという前提だと、日本の標準軌私鉄やミニ新幹線の、これまた低速(80km/h以下)で走る区間くらいに簡素化しないと、自治体の負担が後々大きくなって困るのではないでしょうか。
Tamon
2020年11月15日 01:29
もちろん公的負担は避けられないですし、規格も下げるのかもしれないですが、それでもこれは費用便益の面で通るのか不思議なんですよね。