いまざとライナーの状況

大阪市が社会実験で運行しているいまざとライナーの記事が出ています。大阪東部の地下鉄路線今里筋線は延伸構想があり、また大阪南部を東西に結ぶ新路線の構想もあります。しかし十分な利用客を見込めない状況のため、それに相当するルートにとりあえず急行バスを設定して様子を見よう、ということです。

2年目の段階で、1年目よりは若干の利用の増加が見られたようです。COVID-19問題の影響を受けたことを考慮すると、十分な成果と言えます。しかし、1便当たりの利用者数が10人に満たないとなると、バス路線としても採算性で厳しいといえます。

BRTと称しているのですけど、専用道を走るわけではないので、これは停留所を絞った急行バスという方が妥当でしょうね。なかなか大規模な投資をするわけにはいかないのでしょうけれど、停留所を絞った程度では十分な速達性は確保できないでしょうね。BRTは、どれを満たせば呼べるかという厳密な基準はないですが、専用道(バスレーンを含む)、交差点信号機の優先制御、水平に乗車できるプラットホームの設置、プラットホーム側での運賃収受、といったあたりがポイントになっており、満たす要素が増えるほどより本格的なBRTということになります。今回のいまざとライナーの場合、どれも満たしていないですね。

速達性が不十分なことに加えて、地下鉄との運賃制度の統合もしていないのだそうで、そうであれば地下鉄と乗り継いで利用する人がどれくらいいるのか、という話ですね。まあ実験をしてくれるだけ良いのですけど。これでは先は厳しそうですね。

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