メリーランド州運輸局

アメリカのメリーランド州運輸局が運行するMARCの事情に関する記事が面白いです。ワシントンD.C.の郊外で通勤輸送を行っている鉄道ですが、列車本数がかなり少なく、ブランズウィック線のフレデリックへの支線に至っては1日1往復なのだそうです。記事でも札沼線の新十津川に触れていますが、それに近いですね。

これでも一応実用的に通勤利用する人がいるのだそうで、これまた驚きです。ワシントンD.C.で働く公務員などがいるようで。しかし、帰りの時刻がきっちり制約されるのはきつそうです。新十津川は実質免許維持路線状態でしたから、それに比べれば実用的なのかもしれませんが。

アメリカも、政治家が有権者にいい顔を見せたい的なところが多分にあり、鉄道サービスの維持もそれに近いところがあるのですよね。徹底的な車社会で、日本のような鉄道の重要性はまったくないのですけど、それでも鉄道を維持しますという政策にそれなりの意味を見出すところが特に東海岸ではまだあり、実用性がほとんどないのに維持されているみたいなところもあります。アムトラックの長距離列車も撤退となると、サービスの失われる地区を地盤にする上院議員・下院議員が乗り出してきて揉めるのですよね。使ってないのに。

まあどこの国も同じような感じでしょうか。

この記事へのコメント

旅の途中のとおりすがり
2021年07月27日 08:13
米国は車社会ですが、渋滞や環境問題から公共交通を使うべきだ、という主張もあり、自家用車でなく公共交通で通勤するのを推進するための取り組みを公的セクターが行っています。以下はMARCを運行するメリーランド州運輸局のページですが、自家用車ではなく鉄道・バス等で通勤する人の運賃を割り引くプログラムがあるそうです。
https://www.mta.maryland.gov/commuter-programs
これは雇用主が参加するとそこで働いている人が割引を受けられる(実際のところは、職場の駐車場の利用権と引き替えになる感じだと思いますが)プログラムですが、公務員の場合、雇用主である政府や州はこうしたプログラムに参加しないわけにはいきません。そういう訳で、リンク先の記事に出てくるような「本数の少ない鉄道で通勤する公務員」が生まれることになるのでしょう。この辺は、「お役所の町」であるワシントンDCに特有の事情かも知れません(平日のみ運行で朝夕それぞれ片道しか運行しない、通勤に特化した鉄道は、西海岸のサンノゼの方など、米国の他のところにもあったと思いますが)。

ところで、記事の3ページめに載っているMARCの列車の写真の後ろに写っているポイント・オブ・ロックス駅の駅舎はずいぶん立派ですが、国家歴史登録財に指定されているんですね。このあたり、アメリカでも昔は鉄道が陸上交通の主役だった名残なのでしょうね。
Tamon
2021年07月28日 01:11
あー、役所の町ですか。
ニューヨーク近郊でも列車本数が微妙な路線とかあるんですよね。
アメリカはちょっと古くなるとすぐ文化財指定なんですよね。