鉄道運賃値上げによる行動抑制

強制的なロックダウンをする前に鉄道の運賃を値上げすることで行動抑制をという記事が出ています。経済的な誘因で人の行動を制御しようというのはいかにも経済学の人が考えそうなことです。

ただ、オリンピック期間中の首都高の料金値上げと違って準備期間があまりに少なすぎます。鉄道の運賃の変更は、各所にある自動券売機の設定変更、運賃表の変更、自動改札機の設定変更、昨今だとウェブサイトの乗換案内なんかまで変更して回らなければならず、しかも運賃精算の都合上隣接する他社にも影響が及びます。これらの事務作業は膨大であり、そんなに簡単に変更できるようなものではありません。変更作業量を甘く見ているのではないでしょうか。首都高の料金よりもはるかに難しいはずです。

また、鉄道の利用を抑制すれば人の行動を制限できると思っているのかもしれませんが、移動に鉄道がよく使われる地域というのは日本ではほぼ東京圏と大阪圏だけであり、その次の名古屋圏になるともう過半が自動車利用なのですね。そのため、この方法で行動抑制を期待できるのはほとんど限定された地域に留まります。

このあたり、筆者はどう考えているのでしょうかね。作業量を甘く見積もっているのか、日本中で鉄道利用が当たり前だと思っているのか。とりあえず主張できれば良いというだけなのかもしれませんが。

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