青天を衝け

大河ドラマ『青天を衝け』を楽しみに見ています。渋沢栄一が主人公の話です。これまで渋沢栄一については、いろいろな会社を創業した人ということしか知りませんでしたが、ドラマを見ていると面白いですね。

今週は、パリから帰ってきた栄一が、新しい領地の駿府に引きこもってしまった主君徳川慶喜のところに報告に行ったという話の次の回で、駿府において事業を始めるという話でした。武士と商人が力を合わせて利益を出す、という話を描いています。

パリ渡航前にも、将軍就任前の一橋慶喜との関係から、播磨の一橋領で財政再建に取り組んで木綿のブランド化を図るといった話がありました。短期間で大きな利益を出して財政を支えたみたいな話になっているのですが、現代ではそんなに短期間で大きな利益を出すほどの事業はできないと思ってしまいます。駿府の例でも、滞在期間は1年ほどだったそうですし。犯罪や投機ではない、実業でやるなら、少なくとも数年はないときちんとした利益が出せる状態にならないのではないでしょうか。そんなに短期間で利益を出せるというのなら、それまでの事業があまりにしょぼくて、現代的なアイデアを注入するだけですぐ利益が出るようになる状態だったのでは、と思えます。

実際には、駿府で取り組んだ商法会所というものは、徳川家の資金を使って肥料などを農家に貸し付けて、収穫物を返済するというような枠組みだったのだそうです。これだと、サイクルが回るのは年1回程度ですよね。それであっという間に巨額の利益という方向にはいかないのでは、と思えます。ただ、禄を失った旧幕臣などが静岡で入植して、茶農家として生計を立てていけるようになるのを支える効果は大きかったのだそうです。そう考えると、新しい産業を興し、失業者に職を与え、資金を運用して利益を出し、ということで、いろいろな面で大きな利益を言えたのだろうなとも考えてしまいました。

今後さらにいろいろなところで事業を興す話が出てくるのだと思いますが、楽しみにしています。

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