北条鉄道の新閉塞システムに全日本建設技術協会賞

北条鉄道の列車交換設備設置に際して新たに開発された閉塞システムが全日本建設技術協会の賞を受けたそうです。ICカードを利用した閉塞ということで、鉄道ファンからも注目が集まっていました。

票券指令閉塞式というものだそうで、票券というと昔ながらの閉塞のようですけど、それに指令という言葉をくっつけたんですね。しかしやっていることは、電子閉塞において無線で出発要求を出しているところをICカードに置き換えたものに思えます。特殊自動閉塞の一例ではないのかと思ってしまいますね。

交換設備を従来のやり方で整備すると4億円程度かかるが、このシステムを使って安くできた、ということは、信号設備の費用が高いということですね。全線に軌道回路を入れるような単線自動閉塞と費用を比較したのでは、と思ってしまいます。駅に交換用の線路を設置して、転轍機を連動させる費用というのは、大きく変わらないと思いますし。

しかし、定年退職した後輩にボランティアで作ってもらったというのも…。こういうものはきちんとお金を払ってほしいものですね。

この記事へのコメント

2021年09月03日 22:02
この北条鉄道の新しいシステムは、運転士の取扱いから見れば、ICカードで進路の要求を出してそれが通れば信号が青に変わる、というところで電子閉塞に似ています。しかし、電子閉塞の場合は進路の要求を受けてから列車の非在線の確認や分岐器の転換などを行って信号を変えるところまで機械が行うのに対し、このシステムの場合はそれを北条町駅に居る運転司令員が行うようになっていて、ここが違うところです。北条鉄道のシステムは人間が閉塞を取り扱っているので非自動閉塞として扱われるようです(北条鉄道のウェブサイトには、指導指令式を(代用閉塞ではなく常用閉塞として)用いる、という話も一時掲載されていたようです。https://twitter.com/maniaxch/status/1279141323677687808 )。

非自動閉塞として票券閉塞などを導入することも考えられますが、そうすると交換駅に駅員を配置しなければならず、そのコスト負担に耐えられないということで人が北条町駅に居られるシステムにしたようです。電子閉塞は部品が製造中止になってしまって新規導入はできないらしいですし、電子閉塞以外のもう一つの特殊自動閉塞である軌道回路検知式は近年の導入例(2017年の香椎線、電子閉塞から)がありますが、こちらも北条鉄道にとってはコストが大きすぎたのでしょう。それにしても、開発が前副社長の後輩のボランティアというのと言い、お金がないというのが如実に感じられて苦しいところです。
旅の途中のとおりすがり
2021年09月03日 22:03
ただ今のコメント、名前を入れ忘れました。申し訳ありません。
Tamon
2021年09月04日 01:18
あー、人間が確認しているんですね…。
そうなると自動閉塞の一部とはならないわけですね。