ゼロ戦里帰り

アメリカのプレーン・オブ・フェイムに保存されていた、唯一の飛行可能なゼロ戦がこのほど里帰りして、実際にエンジンを動かして見せたそうです。第二次世界大戦後に航空ファンが新たに製作したゼロ戦で飛べるものはあるのですが、当時実際に日本で製造されたもので飛べるのはこれが唯一のようですね。エンジンがオリジナルの栄であるというのもポイントが高いですね。航空ファンが新製した飛行機というのはほかにもいくつかありますが、エンジンは製作が特に難しいこともあって、普通は現代の類似したエンジンを選択して搭載するのが多いようです。

当時の日本のエンジンはまだかなり手工業的なところがあって、現物合せで職人がやすりで削るなどして組み立てていたものが多かったそうです。戦争が激化するにつれてそんなことはやっていられなくなるので、最初から精度の高い部品を造って未熟練の労働者でも簡単に組み立てられるようにしないと追いつかなくなるのですが、日本ではなかなか精度の向上ができなかったようですね。低出力のエンジンでは現物合わせでも何とかなっていても、高出力のエンジンでは無理になってくるそうで、大変だったようです。逆に、栄であれば部品が摩耗しても何とか現物合わせで現代で新たに製作できるのでは、と思ってしまうのですが、さすがに無理ですかね。保存蒸気機関車の部品は新たに造ってしまったりしますが。

航空ファンが新製してしまった第二次世界大戦の航空機で言えば、世界で最初に実戦投入されたジェット戦闘機であるドイツのMe262を造ってしまったところがあるそうです。ジェットエンジンはGE製のものを使っているそうですが、よくやるものです。鉄道でもそういうのないかなぁと思うのですが、1両も保存車のなかったヴュルテンベルク邦有鉄道のC型蒸機を新製しようというファンの動きはあるらしいですね。ある意味、JR九州の58654も新製に近いですが。

プレーン・オブ・フェイムは一度行ってみたいものですね。

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