武庫川新駅

阪急神戸線の武庫之荘-西宮北口間に新駅を建設する方向になったそうです。西宮市が要望しているのは知っていましたが、実は1942年に最初の要望が出た駅なのだそうで、そんなに歴史のある構想だとは知りませんでした。阪急側はあまり積極的ではないのかな、という感も見受けたのですけど、ここに来て対岸の尼崎市がようやく乗り気になり、実現する方向になったようです。

設置する場所は武庫川の橋のところだそうです。この橋は、1920年の神戸線開通時に建設されたものが、1995年の阪神・淡路大震災で被災し、応急復旧してあったものを、武庫川改修事業に合わせて1998年から架け替え工事を行ったものです。2004年に架け替え工事が完成しました。旧橋梁を供用したままで、新橋梁を単線ずつ両側に振り分けて建設して、切り替えてから旧橋梁を撤去したので、この橋の区間だけ線路間が広く空いています。この架け替え方は、新橋梁建設に伴う用地買収をなくすためのものだったようで、堤防を乗り越えるための取り付きの勾配が盛土になっていて、両側に法面があったところを、擁壁に改修してその上に新しい線路を敷いた形になっています。ただ、この不自然な線路間隔の空き方を、新駅建設の準備と捉える向きもあるようで、果たしてどうなんでしょうね。
西宮市のウェブサイトには、検討会の報告書(PDF)が置かれています。この8ページに、新駅プラットホームの断面イメージが載っています。これによると、現行橋梁の橋脚にホームの構造を載せてしまう設計のようで、だとするとホームの荷重程度が載っても大丈夫なようにあらかじめ橋脚が考慮されていたということになるのでしょうか。ただ、単純な島式ホームではなく対向式ホーム2面という形状になっていて、できるだけ軽量化する努力をしているように思います。また既設橋脚の耐震補強が必要か検討するとあって、実際はホーム荷重が静荷重なら問題ないが、地震荷重としては限度を超えるというような、ギリギリの状態なのではとも思えます。このあたり、本当に駅新設への考慮をして設計してあったのか、真相は謎です。

ここに新駅ができると、ダイヤへの影響が大きそうです。現状阪急神戸線は、日中のダイヤだと特急と普通だけが交互に10分サイクルで運転されています。大阪梅田駅を、毎時0分に出発した特急の後、1分に普通が出発し、特急に対して5駅余計に停車しながら西宮北口に到着すると、毎時10分発の後続の特急がちょうど追いついてきて緩急結合するというダイヤです。普通が1駅余計に停車するようになると、後続の特急は駅間で追いついてしまってノロノロ運転になってしまいます。当然、普通列車の所要時間増大を補うために梅田出発をこれ以上前倒しすることはできません。途中、園田にも待避設備がありますが、園田で追い抜くようにすると、塚口や武庫之荘の利用者からは顰蹙を買いそうです。Twitterでは、特急を塚口に止めて調整するのでは、という観測も見ました。

これで開業はいつでしょうか。新線を建設するときよりは速く進むでしょうけれど、しかし結構な難工事になりそうですし。楽しみですね。

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